Japanese
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研究
新しい市販簡易同定キットによる嫌気性菌同定の評価
Evaluation of a New Commercial Method (Kit) for Identification of Anaerobes
奥田 新一郎
1
,
斎藤 篤
1
,
宮原 正
1
,
渡辺 邦友
2
,
上野 一恵
2
Shinichiro OKUDA
1
,
Atsushi SAITO
1
,
Tadashi MIYAHARA
1
,
Kunitomo WATANABE
2
,
Kazue UENO
2
1東京慈恵会医科大学第2内科
2岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設
1The Second Dept. of Internal Medicine, Jikei Univ. School of Medicine
2Institute of Anaerobic Bacteriology, Gifu Univ. School of Medicine
pp.75-79
発行日 1986年1月15日
Published Date 1986/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912861
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はじめに
嫌気性菌は,ヒトの正常細菌叢を構成している最優位菌群であるが,近年,嫌気性菌培養技術の進歩,普及とともに,敗血症,呼吸器感染症,腹腔内感染症など種々の感染症の材料から検出され,起炎菌としてその病原性が注目されている1).分離された嫌気性菌の同定は,大部分の施設では市販の簡易同定キットが使用されているが,これらについての比較,評価は,わが国ではほとんどなされていない.
著者らは,新しく開発された嫌気性菌用の簡易同定キットであるAnaerobe-Tek system(Flow Laboratories, lnc., McLean, Va. 以下A/T systemと略す.)について参考菌株ならびに臨床分離株を用いてその精度を検討したので報告する.
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