今月の主題 甲状腺
技術解説
T3,T4の測定法
入江 實
1
,
黒田 光保
1
1東邦大学・第1内科
pp.1335-1342
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915295
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1959年にBersonとYalowがインスリンの測定にラジオイムノアッセイ(RIA)を初めて用いて以来,多くの物質の定量にこの方法が応用されており,ラジオアイソトープを用いるいわゆるin vitro検査の発展は目覚ましい.RIAは抗原抗体反応に基づく特異的結合反応を利用しているが,内分泌学領域においてもRIAにより,下垂体前葉ホルモン,甲状腺ホルモン,インスリン,その他多数のホルモンの微量測定が可能となり,内分泌疾患の診断や治療は飛躍的な発展を遂げた.
以下にトリヨードサイロニン(T3),サイロキシン(T4)の測定法の実際と注意すべき点などにつき述べ,また本邦での測定報告についても述べるが,最初にRIAにおける一般的な事項について触れる.
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