免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
8・ホルモン
B 甲状腺ホルモン
②T3,T4
酒井 倫子
1
,
金井 正光
2
1信州大学医学部附属病院中央検査部
2信州大学医学部臨床検査医学教室
pp.812-814
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204607
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T3,T4の測定は,従来の蛋白結合ヨード(PBI)法,ブタノール抽出性ヨード(BEI)法を経て,1960年代には蛋白競合結合(competitive protein binding analysis;CPBA)法が行われ,1970年代に入ってRIAによるT3(Brownら1)),T4(Chopraら2))が開発され,実用化されてきた.また,最近では,bound(B)とfree(F)の分離法に改良が加えられ,簡便で精度のよいRIA法が多く開発されている.一方,1975年にUllmanら3)によりhomogeneous enzyme immunoassayが報告されてから,nonRIAによる測定系が目覚ましく発展し,それらを応用した自動化器機も実用化されつつある.
以下に,RIA法を中心とし,最近のnonRIA法の動向を含めて紹介する.
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