今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
新しい内分泌検査とその臨床的意義
Free T4,Free T3
小林 功
1
,
大島 喜八
1
,
森 昌朋
1
,
下村 洋之助
2
1群馬大学医学部・内分泌内科
2群馬大学医学部・第1内科
pp.418-419
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219657
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- 文献概要
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンはサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)で,その大部分がT4結合蛋白,主としてthyroxine binding globulin(TBG)と結合している.一方蛋白と結合していない遊離型のT4(Free T4,FT4)は総T4の約0.03%,遊離型のT3(Free T3,FT3)は総T3の約0.3%ときわめて微量である.この微量の遊離型ホルモンが最近ラジオイムノアッセイ(RIA)法により比較的容易に測定できるようになり,甲状腺機能の指標として注目されるに至ったわけである.
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