今月の主題 アミロイド
技術解説
血清アミロイドA(SAA)の測定法
山田 俊幸
1
,
屋形 稔
1
Toshiyuki YAMADA
1
,
Minoru YAKATA
1
1新潟大学医学部検査診断学教室
キーワード:
血清アミロイドA(SAA)
,
アミロイドA蛋白(AA)
,
一元免疫拡散法(SRID)
,
酵素免疫測定法(EIA)
,
急性相反応物質
Keyword:
血清アミロイドA(SAA)
,
アミロイドA蛋白(AA)
,
一元免疫拡散法(SRID)
,
酵素免疫測定法(EIA)
,
急性相反応物質
pp.1017-1023
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914058
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血清アミロイドA(SAA)は,CRPと並ぶ鋭敏な急性相反応物質(APR)である.その血中濃度測定には一元免疫拡散法(SRID),ラジオイムノアッセイ(RIA),酵素免疫測定法(EIA)などが使用されている.
本稿では,われわれの研究室で汎用しているSRID法とEIA法を紹介した.前者は操作は簡便であるが,感度が低く反応時間が長い.後者は高感度で測定も短時間ですむが,希釈操作など概して煩雑な行程が多い.いずれも一長一短があるが,問題は,SAAが一種のアポリポ蛋白であることから,標準化をどのように行うかである.また,本物質が鋭敏なAPRであることから,将来的にはより迅速で精度のよい測定系の開発が望まれる.
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