技術講座 生化学
血清アミロイドAの測定法
杉田 収
1
,
武田 宏子
2
1新潟県立看護短期大学
2新潟大学医学部附属病院検査部
pp.121-126
発行日 1997年2月1日
Published Date 1997/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902984
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新しい知見
最近,栄研化学よりSAA測定用の汎用自動分析機用試薬(LZテスト“栄研”SAA)が開発され,臨床検査の現場での検討が進んでいる.本法の特徴はSAA専用機ではなく,通常の自動分析装置による通常の光学的測定法であることにある.
本法はラテックス表面に結合させた抗SAA抗体と,試料のSAAとの抗原抗体反応により,抗原が架橋となってラテックス凝集塊を生する.その凝集反応を濁度として測定するものである.栄研化学より,日立7170用SAA測定マニュアルが提供されている.ほかの分析装置では東芝メディカルのTBA-80FR NEOによる山内らの報告(日本臨床検査自動化学会誌21:407,1996)がある.彼らの報告によれば,その方法での検出限界は約3μg/mlであり,SAA測定専用機との相関は,測定上限値の2,000μg/mlまで得られ,それとの相関係数は,r=0.997,回帰直線はy=-4.41+1.05xと良好である(x:LX-2500,y:TBA-80FR NEO).
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