Japanese
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今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
血漿蛋白沈着病としての全身性アミロイドーシス
Systemic amyloidosis as plasma protein deposition diseases
山田 俊幸
1
1自治医科大学臨床検査医学
キーワード:
アミロイドーシス
,
血漿蛋白
,
Bence Jones蛋白(BJP)
,
血清アミロイドA(SAA)
,
トランスサイレチン(TTR)
,
β2-ミクログロブリン(β2m)
Keyword:
アミロイドーシス
,
血漿蛋白
,
Bence Jones蛋白(BJP)
,
血清アミロイドA(SAA)
,
トランスサイレチン(TTR)
,
β2-ミクログロブリン(β2m)
pp.394-398
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200791
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Point
●全身性アミロイドーシスとは,血漿蛋白がその量的・質的異常によりアミロイド線維化して全身組織に沈着する病態である.
●量的異常には,モノクローナルに増加した免疫グロブリンL鎖によるAL型,血清アミロイドAによるAA型,β2-ミクログロブリン(β2m)によるAβ2m型がある.
●質的異常には,変異トランスサイレチンによるもの,まれではあるが他の血漿蛋白の遺伝子異常に起因するものがある.
●アミロイドーシスの診断は病理組織学的に行われる.診断困難例については,切片から質量分析によってアミロイド構成蛋白の同定が行われている.
●補助診断として,Bence Jones蛋白(BJP)の検出,血清アミロイドA1の遺伝子解析,トランスサイレチンの変異解析(遺伝子解析だけでなく,質量分析による蛋白解析も)など,前駆物質である血漿蛋白へのアプローチがある.
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