今月の主題 制癌剤と臨床検査
技術解説
in vitro制癌剤感受性試験
仁井谷 久暢
1
,
吾妻 安良太
1
Hisanobu NIITANI
1
,
Arata AZUMA
1
1日本医科大学臨床病理学教室
pp.1053-1058
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913424
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
臨床癌化学療法の発展に伴い,個々の症例に適した有効な薬剤の選択のため,その薬剤の有効性を予測することはきわめて重要なことである.その予測手段として,さまざまな制癌剤感受性試験が試みられている.
HambergerおよびSalmonによりHumanTumor Clonogenlc Assay (Human Tumor StemCell Assay)が確立され,in Vitro制癌剤感受性試験として応用されるようになって10年になるが,そのルーチン検査としての可能性が検討される一方,基礎的研究における貴重な業積が集積され,Human Tumor Clonogenic Assayのin vitro感受性試験としての意義付けが明らかにされてきている.
最近では,さらにMINI-Assayや,MTT-Assayなど,新しいtn Vltro感受性試験が試みられ,制癌剤のより的確な選択のための検討が繰り返されている.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.