今月の主題 制癌剤と臨床検査
技術解説
切除組織を用いる制癌剤感受性—subrenal capsule assay法
佐々木 常雄
1
,
坂井 保信
1
,
高本 滋
2
Tsuneo SASAKI
1
,
Yasunobu SAKAI
1
,
Shigeru TAKAMOTO
2
1東京都立駒込病院化学療法科
2東京都立駒込病院輸血科
pp.1059-1066
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913425
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ヌードマウスの皮下に移植した腫瘍に対する薬物の感受性テストは,腫瘍生着率が低いこと,結果が出るまで長時間を要すること,費用がかかることなどが大きな欠点である.
一方,ここに紹介するsubrenal capsule assay法は腫瘍組織の構築を保ったままで不均一な癌細胞の集団に対しての感受性を評価できること,生体内で活性化される薬剤をも検討しうること,評価可能率が高いこと,短時間で結果がわかることなどこれまでにないメリットを持っている.われわれは臨床との相関に主眼をおき,Bogdenらの方法にいろいろな改良を加えてきた,特に腫瘍の大きさの測定は三次元(容積法)で行い,良好な結果が得られている.
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