Japanese
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特集 胃癌治療の最近の話題
胃癌の制癌剤感受性に関与する因子
Factors involved in chemosensitivity of human gastric carcinoma
前原 喜彦
1
,
坂口 善久
1
,
楠本 哲也
1
,
穴井 秀明
1
,
鴻江 俊治
1
,
楠本 宏記
1
,
是永 大輔
2
,
岡村 健
2
,
杉町 圭蔵
1,2
Yoshihiko MAEHARA
1
1九州大学医学部腫瘍センター
2九州大学医学部第2外科
pp.791-796
発行日 1989年6月20日
Published Date 1989/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210377
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制癌剤感受性試験:SDI法とSRC法による感受性結果から,胃癌組織の制癌剤感受性に関与した因子について解析した.他臓器の腫瘍(大腸癌,悪性リンパ腫)との比較により,腫瘍原発臓器の違いによる感受性の差異,原発巣,転移巣の間の感受性の差異が明らかとなり,disease-orientedなregimenの検索の必要性が示された.また,低分化癌,DNA aneuploid type, DNA合成系酵素が高い胃癌組織は感受性が高く,いわゆる予後の悪い症例にこそ積極的に化学療法を行うことが重要であると考えられた.
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