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研究
L鎖蛋白尿のスクリーニング検査の検討—スルホサリチル酸・Brij35法とKingsbury・Clark法との組み合わせ法
A Screening Method for Light Chain Proteinuria ; A Combination of Sulfosalicylic acid・Brij-35 Method and Kingsbury・Clark Method
鈴木 優治
1
,
入野 勤
1
,
坂岸 良克
2
Yuji SUZUKI
1
,
Tsutomu IRINO
1
,
Yoshikatsu SAKAGISHI
2
1埼玉県立衛生短期大学
2埼玉医科大学生化学教室
1Saitama College of Health
2Dept. of Biochemistry, Saitama Medical School
pp.1004-1006
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913412
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尿中蛋白質の分画測定あるいは個別測定などによる質的な解析は,蛋白尿の出現機序を明らかにするうえで有用である1〜2).特に尿中γ—グロブリンの測定は糸球体性蛋白尿と尿細管性蛋白尿との鑑別および糸球体基底膜透過選択性の推定に有効といわれている3〜5).われわれはγ—グロブリン尿のスクリーニング検査法としてスルホサリチル酸・Brij 35試薬を用いる簡便な比濁測定法を設定し,その有用性を約900例の患者尿による検討で明らかにした6).この検討の際に本法で混濁したγ—グロブリン陽性尿の中に数例のL鎖蛋白尿が検出され,本法のL鎖蛋白尿に対する反応性に興味がもたれた.
そこで今回はL鎖蛋白尿を用いて本法のL鎖蛋白尿との反応性およびL鎖蛋白尿とそれ以外の蛋白尿との判別に,本法とKingsbury・Clark法の測定値の比が指標になるかどうかを検討した.その結果,有用な知見が得られたので,その内容を報告する.
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