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研究
ELISA法による風疹IgM抗体の検出—IgM捕捉法と間接法との比較
Detection of IgM Antibodies against Rubella Virus by IgM Capture and Indirect Enzyme-Linked Immunosorbent Assays (ELISAs)
加藤 茂孝
1
,
杉浦 昭
1
,
ジャネジャイ ノッパワン
2
Shigetaka KATOW
1
,
Akira SUGIURA
1
,
Noppavan JANEJAI
2
1国立予防衛生研究所麻疹ウイルス部
2タイ国立衛生研究所
1Dept. of Measles Virus, National Institute of Health, Musashimurayama
2same of above, present address ; National Institute of Health, Thailand
pp.1000-1003
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913411
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はじめに
風疹抗体の検索法として,一般には,赤血球凝集抑制(HI)法が普及している.HI法を用いた風疹感染の血清学的診断には,採取時期の異なるペア血清を用いて,急性期に比較して,回復期血清のHI抗体価が,4倍以上上昇したときに,風疹ウイルスの感染と診断しているが,感染初期の血清は,入手困難なことが多く,適当な採取時期を逸することが多い1).
単一血清で,最近の感染の有無を推定する方法に,IgM抗体の検出があるが,これまで用いられたショ糖密度勾配遠心法,ゲル濾過法は,操作が煩雑であり,2メルカプトエタノールで処理する方法は,発疹出現後短期間に限られ,実際に使用するには,時期的な点で役立たないことが多い.
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