Japanese
English
研究
CoomassieブリリアントブルーG250を用いる血清蛋白定量法
Measurement of Serum Protein with Coomassie Brilliant Blue G250
村本 良三
1
,
櫛下町 醇
1
,
鈴木 優治
2
,
入野 勤
2
,
坂岸 良克
3
Yoshimi MURAMOTO
1
,
Atsushi KUSHIGEMACHI
1
,
Yuji SUZUKI
2
,
Tsutomu IRINO
2
,
Yoshikatsu SAKAGISHI
3
1心臓血管研究所附属病院臨床検査科
2埼玉県立衛生短期大学臨床化学教室
3埼玉医科大学生化学教室
1Dept. of Central Clinical Lab., The Cardiovascular Institute
2Dept. of Clinical Chemistry, Saitama College of Health
3Dept. of Biochemistry, Saitama Medical School
pp.805-808
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911919
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血清総蛋白定量法は,原理的にもっとも正統的なKjeldahl法,日常検査には自動化法に適用されているビウレット法,用手法には屈折計法が代表的な方法である.一方,メチルオレンジ1)などのアゾ系色素,ブロムクレゾールグリーン(以下BCG)2),ブロムクレゾールパープル3)などのフタレイン系色素が血清アルブミン定量法に用いられている.これらの色素は,アルブミンに特異性が高く,グロブリンには,ほとんど反応性がないことから3,4),アルブミン定量への応用に限定されていた.
鈴木らは,アルブミン定量法に限定されている色素法が,総蛋白定量法に応用可能かどうかの一連の検討をブロムフェノールブルー(BPB)を用いて行ってきた.その結果,グロブリンとの反応性は,主に呈色試薬のpHを下げ,さらに水溶性有機溶媒の添加で高まることが認められた.この知見から,BPBにアセトンを加えた処方で尿中蛋白定量法5),BPBにメタノールを加えた処方で血清総蛋白定量法を設定し6),色素法が総蛋白定量法に応用できることを報告した.
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