Japanese
English
症例報告
パンとアセチルサリチル酸の同時投与で生じた食餌依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシーショック
Food-dependent salicylate-induced anaphylaxis caused by simultaneous ingestion of bread and acetyl salicylate
高田 智也
1
,
松本 喜美
1
,
池田 光徳
1
,
小玉 肇
1
Tomoya TAKATA
1
,
Kimi MATSUMOTO
1
,
Mitsunori IKEDA
1
,
Hajime KODAMA
1
1高知医科大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Kochi Medical University,School of Medicine
キーワード:
食餌依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシーショック
,
パン
,
サリチル酸
,
アスピリン
Keyword:
食餌依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシーショック
,
パン
,
サリチル酸
,
アスピリン
pp.1062-1064
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101390
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51歳,男性.5年前よりパンを食べた後や,バファリン(R)内服後に膨疹が出現することがあった.パンもしくはバファリン(R)の単独経口投与,およびいずれかの経口投与後に運動負荷を加えた試験では症状の出現を認めなかったが,パンとバファリン(R)の同時投与により,全身の膨疹,血圧低下および意識障害をきたした.本症例は食餌依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシーショックの1例であると考えた.食餌依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシーショックでは,サリチル酸が発症の準備状態を誘導し,食餌性アレルゲンが特異的IgEを介して肥満細胞からの脱顆粒を増強するのではないかと考えた.
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