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尿蛋白試験紙法とスルホサリチル酸法の使い分け
小林 渉
1
1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門
pp.80-82
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207871
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はじめに
尿蛋白試験紙法では,種々の影響により偽反応が起こる.そのため,確認方法として,定量法や簡易的に多くの施設で用いられているスルホサリチル酸(sulfosalicylic acid:SSA)法が利用されている.通常,尿蛋白試験紙法と比較して,SSA法は感度が高く多くの蛋白と反応するが,時に結果が逆転することがある.
本稿では,尿蛋白試験紙法とSSA法の原理,方法,特長,注意点についてまとめたうえで,尿蛋白試験紙法とSSA法の使い分けについて解説する.
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