今月の主題 臨床検査とTQC
技術解説
地域総合病院における臨床検査とTQC
吉川 暉
1,2
Akira KIKKAWA
1,2
1大分市医師会
2大分市医師会立アルメイダ病院
pp.369-377
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913292
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私どもの地域で20年にわたって展開してきた医師会活動の中核病院としての共同医療施設・アルメイダ病院の地域医療における位置付けと,その特性ついてふれる.
次に,その中における臨床検査部門の活動の実体にふれ,それは地域包括医療展開の重要な手段であることを述べる.
さらに当院で4年前より実施してきたTQC活動の概要を述べ,全病院的活動を紹介した後臨床検査部門の具体的な事例を紹介する.
最後に,このような活動の果実,目標,意義などについて地域医療の立場より言及する.
要するにTQC活動は,参加する人一管理者をも含めて—自らの,組織内・外における自己の再確認と自己開発によって,単なるテクニカルなレベルを超えて人間としての資質を向上させる善循環活勤であり,その結果として広く医療の質の向上が期待できると考える.
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