今月の主題 唾液と汗
技術解説
唾液の採取法と取り扱い
久保木 芳徳
1
,
藤沢 隆一
1
Yoshinori KUBOKI
1
,
Ryuichi FUJISAWA
1
1北海道大学歯学部生化学教室
pp.937-942
発行日 1986年9月15日
Published Date 1986/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913058
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唾液採取法としては個別唾液腺の唾液を採取する方法と,全唾液(混合唾液)を採取する方法とがある.診断的意義は変動要因の少ない前者のほうが大きいが,全唾液も口腔内環境を全体として評価するうえでは有意義である.個別唾液腺唾液の採取のためには,耳下腺用および顎舌下腺用にそれぞれデザインされたテフロン製採唾器を用いることができる.全唾液は,コットンロールを口腔内に含ませて吸収することによって採取できる.唾液組成は生理的変動が大きく,また採取時の刺激の種類によっても変動するので,なるべく同一条件下で採取する必要がある.
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