Japanese
English
研究
唾液の臨床生化学検査—第1報検査項目の検討
Clinical Biochemical Tests of Saliva:1st report, Subjects of Tests
水島 愛子
1
,
藤沢 隆一
1
,
久保木 芳徳
1
Aiko MIZUSHIMA
1
,
Ryuichi FUJISAWA
1
,
Yoshinori KUBOKI
1
1東京医科歯科大学歯学部附属病院検査部
1Dental Clinical Laboratory, School of Dentistry, Tokyo Medical and Dental University
pp.537-539
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912959
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はじめに
唾液は無痛的かつ容易に採取できるので,臨床検査の対象として利用できれぼその価値は大きい.特に口腔領域の疾患では,その症状が唾液組成に反映されることが期待される.しかし,唾液の化学組成と疾患との関係についての体系的な報告は,現在のところまだ少ない.それは,唾液には血清とは違って積極的なホメオスタシス維持の機構がないため,組成の生理的変動が非常に大きく,検査データの解釈が困難なためでもある.この点を検討するために,われわれは唾液の化学成分のうちで有意な測定値を与えるものを検索し,その分析の自動化を確立した.
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