今月の主題 唾液の臨床検査
各論
唾液採取法―器具を中心に
米田 孝司
1
,
内田 浩二
1
,
片山 善章
2
,
鈴木 宏一
3
,
木戸 博
3
Koji YONEDA
1
,
Koji UCHIDA
1
,
Yoshiaki KATAYAMA
2
,
Koichi SUZUKI
3
,
Hiroshi KIDO
3
1オリエンタル酵母工業株式会社長浜事業所
2神戸常磐大学保健科学部
3徳島大学疾患酵素学研究センター
キーワード:
唾液採取器具
,
サリベット
,
passive drool
Keyword:
唾液採取器具
,
サリベット
,
passive drool
pp.799-805
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102018
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唾液は生化学検査,感染症,ストレス,薬物,遺伝子検査などの臨床的意義があり,また,採取時に肉体的にも精神的にも苦痛を伴わないので自己採取も可能な利点を有する.しかし,唾液が検査試料として一般化されていない理由の一つには,唾液は耳下腺,顎下腺,舌下腺などの唾液腺から分泌される透明な液体で粘性がある点がある.唾液採取器具は唾液の気泡は除去できるが,検査における粘性の影響は無視できない.唾液の採取法および採取器具は非常に重要であるので脱脂綿棒,唾液採取容器(サリベット),passive drool(唾液をチューブに直接,または,ストローを通して,だらだらと採取すること)やその他について紹介および報告する.
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