実験検査法講座
細菌—検査材料の採取と取り扱い方
清水 喜八郎
1
Kihachiro Shimizu
1
1東京大学医学部中央検査部
pp.535-537
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204842
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日常診療において臨床検査のしめる位置はきわめて重要である。そのなかで,臨床細菌検査は,変貌しつつある感染症を把握し,その治療に結びつける役割が求められている。
さらに検査の結果がそのまま診断名になりうるがゆえに,細菌検査に対する理解と結果の正しい判断がきわめて重大な意義をもつことになつてくる。たしかに細菌感染による死亡率は減少してきていることは,死因統計成績の変化をみてもわかる(表1)。
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