今月の主題 免疫不全
技術解説
胸腺因子の検査
岩田 力
1
Tsutomu IWATA
1
1東京大学医学部小児科
pp.118-124
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912875
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免疫系において主要な役割を担っている胸腺からは,おそらくは多種類の液性の因子が分泌され,末梢においてもT細胞系の成熟化および維持に影響を与えているであろうと考えられる.そのような血中胸腺因子を測定することができれば,invivoにおける胸腺機能の一端を知るうえで有用である.
胸腺因子を測定する場合,現在可能な方法はBach & Dardenneによるロゼット阻止法である.生物学的検定法のため多少難しい点もあるが,本稿では筆者の経験を含め,ロゼット阻止法を中心に論ずる.
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