今月の主題 免疫不全
技術解説
抗AIDSウイルス抗体
栗村 敬
1
,
川谷 俊夫
1
Takashi KIRIMURA
1
,
Toshio KAWATANI
1
1鳥取大学医学部ウイルス学教室
pp.125-130
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912876
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AIDSの原因がウイルスとわかり,病原ウイルスが1983年に分離されて以来,急速に抗AIDSウイルス抗体の測定は世界中の注目の的となった.抗体陽性者は100%,ウイルスキャリアーであることもあって血液のスクリーニングの意味でも血中抗体の測定は重要であることが認識され始めてきた.現実に用いられている方法にはウエスタンブロット法,間接蛍光抗体法,ELISA,Radioimmunoprecipitationがある.それぞれ特長があり,その目的に応じて使いわけ,ときには併用せねばならないこともある.偽陽性,偽陰性の問題,さらには必要とする装置や技術を考えて目的に適した方法の選択が望まれる.
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