資料
テストチーム・アンチトロンビンⅢ測定用改良キットの検討
説田 恭明
1
,
大坪 盛夫
1
,
稲垣 恵章
1
,
遠藤 武
1
,
浅井 紀一
1
,
高木 明
2
1名古屋大学医学部附属病院検査部
2名古屋大学医療技術短期大学部衛生技術学科
pp.605-608
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911552
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はじめに
1974年Blombäckらの発表以来1),凝固因子の酵素的アミド水解作用により,特異的に色素を遊離するように合成されたペプチド基質が次々と開発され,現在種々の凝固・線溶因子測定用キットに応用されている2).われわれは早くよりフィブリノゲンの代用として,パラニトロアニリン(ρ-NA)発色性合成ペプチド基質(H-D-Phe-Pip-Arg-ρ-NA,Testzym S-2238)を用いた抗トロンビンⅢ (AtⅢ)二段測定法を基礎的に検討し評価を加えてきたが3,4),今回市販のテストチームATⅢキットにおけるトロンビン,検体と基質濃度,反応停止液,総反応液量などを改変して第一段および第二段反応時間を延長させた改良キット(第一化学薬品)を検討したので報告する.
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