Japanese
English
研究
エンザイムイムノアッセイ法による尿中フェリチンの測定
Measurement of urinary ferritin by a sandwich-type enzyme immunoassay
石川 薫
1
,
林 正明
1
,
藤田 真苗
1
,
成田 収
1
,
加藤 兼房
2
Kaoru ISHIKAWA
1
,
Masaaki HAYASHI
1
,
Manae FUJITA
1
,
osamu NARITA
1
,
Kanefusa KATO
2
1名古屋大学医学部付属病院分院産婦人科
2愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所生化学部
1Department of obstetricsand Gynecology, Branch Hospital,Nagoya Univ. School of Medicine
2Dept. of Biochemistry,Institute for Development Research,Aichi Prefecture Colony
pp.602-604
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911551
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フェリチンは分子量約45万の組織貯蔵鉄蛋白であるが,1972年Addisonらによって1),血中に放出された微量のフェリチンがラジオイムノアッセイ(RIA)法により測定できるようになった.以後,次々に血中フェリチンに関する臨床的知見が得られ,現在,貯蔵鉄量の指標として血中フェリチンの臨床的意義は高く評価されるに至っている2).一方,1980年にLipschitzらがRIA法にて尿中フェリンチンについて報告してから3),尿中フェリチンへの関心も高まりつつある.しかし,市販のフェリチンRIAキットの測定感度では,尿中フェリチンの成績を得るのに限界がある.今回,筆者らは,フェリチンの微量測定法としてβ—D—ガラクトシダーゼを標識酵素としたサンドイッチ型エンザイムイムノアッセイ(EIA)法を試み(測定感度0.1ng/ml),健常人の尿中フェリチンについて検討を加えたので報告する.
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