資料
酵素抗体法(PAP法)染色用キットの使用とその評価
稲庭 義巳
1
,
佐藤 秀子
2
,
川生 明
2
1日本大学医学部附属板橋病院病理科
2日本大学医学部第1病理学教室
pp.609-612
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911553
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はじめに
最近の免疫組織化学の技術的発展とその応用面の拡大は目覚ましいものがあり1〜3),豊富な種類の抗血清や標識抗体が市販品として容易に入手できるようになったことも手伝って,免疫染色法はもはや単に研究室内での研究手技にとどまらず,一般の臨床検査室での利用度もますます増人する傾向にある4〜8).
しかし.検査室で本法を実施する際に依然として一つの障害となっているのは,良好な染色結果を得るための諸条件.例えば抗血清や標識抗体の希釈度,反応温度や時間などをそのつど設定することが必要なことで,それができるようになるまでにはどうしてもある程度の経験を積まねばならないからである4).
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