アイソエンザイム・5
アミラーゼ
馬場 茂明
1
,
大槻 眞
1
,
前田 光雄
1
1神戸大学第2内科
pp.556-560
発行日 1981年5月15日
Published Date 1981/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911237
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膵疾患の診断や高アミラーゼ血症の鑑別に現在,アミラーゼアイソエンザイムによる分析が繁用されている.しかしながら,各施設において分離方法が異なり,その分離度やアイソエンザイムの命名法,あるいは結果の解釈には一定の見解がまだ得られていない.
アミラーゼアイソエンザイムの分離方法としては,カラムクロマトグラフィー法や種々の支持体による電気泳動法が用いられているが,これらが日常臨床検査法として用いられるためには,操作が簡便で再現性があり,かつ分離度の優れていることが何よりも大切であると思われる,このような点をすべて満足させることは極めて困難であり,命名法が統一されていないこととあいまって,アミラーゼアイソエンザイムの解釈の混乱の原因の一つとなってきた.
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