新しい機器の紹介
CYTO-TEKスライドステイナーの使用経験—自動パパニコロウ染色装置
竹田 繁美
1
,
山本 格士
1
,
五井 早苗
1
1阪大病院中検
pp.1437-1440
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909213
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はじめに
悪性腫瘍細胞を診断する検査法の一つである細胞学的診断(以下細胞診)は,急速に普及し検査件数も年ごとに増加の一途をたどる昨今,染色を従来の用手法から(半)自動化の方向に指向させようとしていることは周知のとおりであり,既に性能の良い国産の自動染色装置が開発され市販されている.
著者らは,この度米国Ames社の自動パパニコロウ染色装置CYTO-TEKを使用する機会を得た.しかし自動化の条件は均一な染色性,操作の簡便,迅速性あるいは省力化などが期待されるものでなければ使用する意義は少ない.したがってこのような点に留意しながら,本CYTO-TEKを使用し,その経験から得た特徴ならびに有用性について述べてみたい.
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