新しいキットの紹介
直接比色法による血清オルニチンカルバミルトランスフェラーゼの測定法とその臨床的意義
中尾 義喜
1
,
前田 敏弘
2
,
西畑 豊
2
,
林 英夫
3
1電々公社大阪中央健康管理所
2京都第2赤十字病院中検
3京都第2赤十字病院内科
pp.1432-1436
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909212
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緒言
血清オルニチンカルバミルトランスフェラーゼ(以下s-OCT)(EC 2,1,3,3)は肝に限局して存在し,他の臓器,組織の含有量は極めて少ない1).したがって,s-OCT測定は肝疾患の鑑別診断上有意義であると考えられている2,3).しかしながら,測定操作の煩雑などの理由で日常検査として測定されていないのが現状である.
現在,s-OCTの測定法は,①シトルリンの比色定量法,②アンモニアの定量法,③14CO2の定量法に大別される.これら3種の測定法の中で,最も簡便で反応の鋭敏性に優れる方法はシトルリンの比色定量法である.
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