新しい機器の紹介
ユノペットによる血小板算定法の検討
永山 正剛
1
,
真木 正博
1
,
千葉 敦子
1
,
沢尻 恵美子
1
,
品川 信良
1
1弘前大産科婦人科
pp.1104-1107
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909132
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はじめに
血小板算定法には間接法であるFonio法や直接法であるBrecher-Cronkite法,Rees-Ecker法などが標準的なものとして従来から行われてきている.現在では更にautocounterによる算定を行っている所も多数みられるようになった.ところで従来の間接法では塗抹部位による血小板分布の違いや,直接法では繁雑な操作と標本保存のうえでの難点などがあり,なかなか安定した値を得にくく,かなりの習熟を要するという悩みをもっている.またautocounterは大病院やセンター的な所には適していてもまだ一般病医院での検査法として普及するには至っていない.また,病的巨大血小板や凝集血小板などは算定されないといった問題点もある.
このたび,私たちは希釈用ディスポーザブルピペットであるUnopette (ユノペット)を用いてBrecher-Cronkite法により血小板計数を行い,もう一つの直接法であるRees-Ecker法と比較し,正確さ,簡便性,安定性などについて検討したところ,より優れた成績を得ることができたので報告する.
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