技術解説
血小板自動算定法の実際
高野 喜久雄
1
,
奥田 稔
1
,
大竹 順子
2
,
長嶋 町子
2
1順天堂臨床病理
2順天堂医院中央検査部
pp.21-30
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907480
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血小板算定は大別して間接法と直接法に分かれ,前者の代表的方法としてはSahli-Fonio法,後者の代表例としてはRees-Ecker法,Brecker-Cronkite法がある.これらの方法はそれぞれ利点・欠点があり,たとえばFonio法では塗抹標本上の血小板の不均一な分布が問題となる.Rees-Ecker法は血小板とゴミとの鑑別が困難なことが指摘されてきた.またBrecker-Cronkite法においても視算の労力と,その不確実さは避けがたい誤差として現われることはすでに知られる1)ところである.
1965年,Bullらは血小板算定に自動血球計数器を導入し,その自動化の試みを発表した.その後この方法は,欧米において広く認められている2-4).
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