検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
血小板の算定
塚田 理康
1
1虎の門病院血液学科
pp.701-705
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202821
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血小板数の算定は,血液疾患の診断や治療に欠かせない検査であるだけでなく,感染症,悪性腫瘍,産科疾患などによる消費性凝固障害の早期診断や治療効果の判定,あるいは悪性腫瘍の化学療法による骨髄抑制の早期発見にも必要な検査である.
血小板算定法には,表に挙げた多くのものがあるが,多くの病院,検査センターで自動血球計数法が用いられるようになってきている.その理由は,多数検体が処理可能であること,測定の精密度(再現性)が良いことがあげられる.本稿ではこの自動血球計数器による血小板数算定の理論を中心に述べたいと思う.
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