技術解説
血小板算定法
森田 久男
1
1東邦大学医学部内科
pp.235-237
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905950
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序言
血小板は止血機構において重要な役割を演ずるものである。
すなわちまず血管壁に損傷のおこった場合に,血小板がその破綻個所に集積し,相互に粘着した凝塊を作り,また血管壁断端に粘着する。これがいわゆる血小板血栓であるが,この血小板凝塊はかなり強固なもので,損傷血管壁の応急修復における意義は大きいものと信ぜられる。血友病のごとき凝血障害著明な患者の血管に切創を加えても,いったん容易に止血し(出血時間正常)得るのは血小板血栓の形成されるためと思われる。
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