Senior Course 細菌
体液・膿の検査法
奥田 茂
1
,
三輪谷 俊夫
2
1大阪府立病院検査科
2阪大微研・細菌血清学部
pp.806-807
発行日 1974年7月15日
Published Date 1974/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908620
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ひと口に体液,膿といっても,起病菌以外の汚染を受けていない.いわゆる"生体内材料"と常在菌や空中雑菌など起病菌以外の汚染を受けている,いわゆる"開放性病巣より採取した材料"では検査の進め方は全く異なる.
健康体であれば,皮膚・粘膜で被われている体内は元来が無菌的である.検査材料の採取時に起病菌以外の汚染がないよう細心の注意が払われさえすれば,生体内材料中から検出される菌はほぼ起病菌と考えてまちがいないため,あらゆる菌種が増殖しうるような培養条件を考えなければならない.
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