Japanese
English
装置と方法
体液中のアンジオテンシン測定法
Determination of Angiotensin in Body Fluid
荒川 規矩男
1
Kikuo Arakawa
1
1九州大学医学部循環器内科
1Cardiovascular Clinic, School of Medicine, Kyushu University
pp.405-409
発行日 1968年5月15日
Published Date 1968/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201900
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はじめに
体液中のアンジオテンシンにはⅠ型(デカベプチド,すなわちアミノ酸残基10個よりなるもの)とⅡ型(オクタペプチド,すなわちアミノ酸8個よりなるもの)の二種類がある。Ⅰ型は元来不活性型と考えられていて,ヒト体液にふれると容易に変換酵素によって活性型のⅡ型に変わる1),したがってこれを測定しようとする場合,生物活性で検定すれば,アンジオテンシン「Ⅱ」型として測っているわけである。免疫学的な測定法を用いれば,Ⅱ型とともに「Ⅰ」型もひっかかってくる可能性がある。ただし測定には種々の問題が残っている。それらの問題点を解析し,最後に現行の方法の中で推奨しうるものを概説したい。
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