特集 自動化臨床検査法
血液
血球計算
コールターカウンター・モデルS
只野 寿太郎
1,2
1順大・臨床病理
2順天堂伊豆長岡病院
pp.1290-1294
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908299
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
臨床検査における検査件数は増加の一途をたどり,これに対処するため種々の形で機械化や自動化が試みられている.血液検査室では4種目の血液学的な測定,すなわち赤血球数,白血球数,ヘモグロビン量,ヘマトクリット値が仕事量の大半を占めている.さて,この4種目の検査のうちヘマトクリット値測定を除く,それぞれの単一種目については自動測定器が多種類使用されている.しかし多種目自動測定の機種は少なく,現在Te-chnicon社のオートアナライザーSMA−4A, SMA−7AとCoulter社のコールターカウンター・モデルS (CM-S)が普及している.
CM-Sは白血球数,赤血球数,ヘマトクリット値,ヘモグロビン量の他に平均赤血球容積(MCV),平均赤血球血色素量(MCH),平均赤血球血色素濃度(MCHC)の計7種目を,同時に同一試料から測定できる血液自動測定器で1969年Brittinらにより紹介された.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.