特集 自動化臨床検査法
血液
血球計算
SMA 4A/7Aによる血球計数法
山口 延男
1
1京大中検
pp.1295-1304
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血球計数器の発達と普及はめざましく,現在使用されている血球計数器の機種や性能はきわめて多様となった.
自動血球計数器はその性能から,1)半自動型と,2)完全自動型とに分けることができる.完全自動型の概念も血球計数器の性能の改良の過程に従って変化しており,現在では,1)同一の血液について赤血球数,白血球数のほかに血色素量およびヘマトクリット値を同時に測定するもの(SMA 4A),2)前記の測定とともに赤血球指数の同時算出を行なうもの(SMA 7A,コールター・モデルS),さらに最近では,3)前記の諸性能に加えて,血小板計数をも行なうもの(ヘマログ),および,4)以上の諸性能のほかに,白血球分類のスクリーニングを行なうもの(ヘマログD)も開発された.これらの完全自動型では,同時にデータの自動記録装置またはプリントアウト装置を備えている.また,データをコンピューターに直結しうるものもある.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.