特集 アルコール依存症者へのケア
アルコールケア・システム—アルコール・デイケアからアルコール外来へ
榎本 稔
1
,
安田 美弥子
2
,
児玉 隆治
3
,
千村 晃
4
,
近藤 正雄
5
,
佐藤 愛
6
1東京工業大学保健管理センター
2東京都立医療技術短期大学
3東京学芸大学保健管理センター
4前・成増厚生病院
5成増厚生病院
6佐藤 愛クリニック
pp.640-646
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207788
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I.はじめに
アルコール依存症(以下ア依存症と略す)は歴史的時代的運命を背負い,社会文化的問題を内蔵し,心の病の翻弄され,身体的疾患に冒されたトータルな「現代病」である。さらにまた「家族全体の病」でもある。
したがってその治療は,まず身体的治療から始まって,心の治療・教育,社会的問題の調整・解決と,そしてまた「家族全体の病」の対する治療・教育・調整が必要である。
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