特集 自動化臨床検査法
血液
血球計算
コールターカウンター—(自動血球計数機)
服部 理男
1
1埼玉がんセンター臨床検査部
pp.1311-1316
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908302
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電場内を電気の不良導体である血球粒子が通過すると電場に電気抵抗の微小な変動が起こるが,その変動の個数と大きさから血球粒子の個数とサイズが求められる.コールターカウンターは以上の原理を利用した血球計数機のうち最初に作られた機種である.現在赤血球・白血球・血小板のそれぞれの計測に適した機種と,付属ヘモグロビノメーター,FN型・Z型に付属するMCV,ヘマトクリットアクセサリー(FN型+ヘモグロビノメーター+MCV・ヘマトクリットアクセサリーの組み合わせをFn 6 Hematology Systemと呼ぶ),多目的自動血球計数機(Hb, RBC, WBC, Ht, MCV, MCH, MCHCの7項目)のS型,主として工業的に粒度分布計として用いられるZB型など豊富な機種と,希釈機,血液混和機,その他アクセサリー試薬類などが販売されている.わが国における使用の歴史も長く,トーアミクロセルカウンター(MCC)と並んで最も広く使用されている機種の一つである.
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