技術解説
血球計算板の検定
宮坂 五一郎
1,2
1財団法人日本血液検査器械検定協会
2東京医科大学
pp.377-381
発行日 1959年7月15日
Published Date 1959/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905593
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血液学の最近の急速な進歩と共に血液検査器具の精度が問題になつてきた。殊に原爆症及びアイソトープ,原子力利用に対する国民の関心が高まるにつれて,血球数の多い少いが一般にも云々されるようになり,血液検査器具の検定の依頼又は方法の問合せが私共の所に頻繁にくるようになつた。私共はかねてから血液検査器具の改善に努めてきたのであるが,現在では財団法人日本血液検査器械検定協会の名のもとで,血球計(各種メランジユール,計算板)及び血色素計の検定を行なつているので,この機会に巻を追うて各種の検定法を述べ,皆様の参考に供したい。
ここでは血球計の内血球計算板の検定方法の概略と検定規格に就いて述べる。(各種メランジユールの検定法については本誌第3巻第4号で既に述べた。)
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