特集 グラフ特集臨床検査の基礎
血液検査の基礎的手技
血球計算
寺田 秀夫
1
1昭和大学臨床病理
pp.128-133
発行日 1966年11月25日
Published Date 1966/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916045
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正しく迅速に血球計算を行なうことは,医師としての第一歩であり,またテクニッシャンにとっては基本的な素養である。しかし案外馴っこになって粗雑なやり方になっていないだろうか。近年自動血球計数器のいろいうな型のものができて,現在の趨勢では独立した血液検査室を有する全国主要病院108のうち,すでに32%の検査室で赤血球は自動的に計算されており,急速に増加しつつある状態である。
しかしながら本来のメランジュールならびに計算板を用いる算定法は決して不必要なものでなく,患者のBed-sideからの検査や救急検査として日常欠くことのできないもので,大病院の検査技師が自動血球計数器に馴れて,計算板を用いる赤血球算定ができないようなことがあってはならない。以下各種血球の算定法のあらましをグラビヤで説明していこう。
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