Japanese
English
研究
小児のインフルエンザウイルス感染におけるC反応性蛋白,血清アミロイドAの比較評価
Comparison of C-reactive Protein and Serum Amyloid A in Influenza Virus Infection in Pediatric Patients
山上 隆也
1
,
浅川 洋美
2
,
大石 陽子
2
Takaya YAMAGAMI
1
,
Hiroyoshi ASAKAWA
2
,
Yoko OISHI
2
1山梨県立中央病院検査部
2山梨県衛生公害研究所微生物部
1Department of Clinical Laboratory, Yamanashi Prefectural Chuo Hospital
2Department of Microbiology, Yamanashi Institute for Public Health
キーワード:
C反応性蛋白
,
CRP
,
血清アミロイドA
,
SAA
,
インフルエンザウイルス感染症
Keyword:
C反応性蛋白
,
CRP
,
血清アミロイドA
,
SAA
,
インフルエンザウイルス感染症
pp.1573-1575
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905285
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小児のインフルエンザウイルス感染症におけるC反応性蛋白(C-reactive protein;CRP)と血清アミロイド(A serum amyloid A;SAA)値を測定した.その結果,CRP,SAAともに急性期に高値となり,回復期に向かって有意に減少した.急性期の陽性率はSAAがCRPよりも高かったことから,SAAはインフルエンザウイルス感染症における炎症マーカーとして有用であると考えられた.感染したインフルエンザウイルスのA,B型別で急性期のCRP,SAAを比較したところ,その値,陽性率ともにA型感染のほうがB型感染よりも高かった.このことは,Inf.A型とB型とで感染後の免疫応答などに違いのある可能性を示唆する結果と思われた.
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