特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
生化学検査
発熱があるけどCRP正常なら心因性?
小松 史哉
1
,
佐々木 陽典
1
1東邦大学医療センター大森病院総合診療・急病センター(内科)
キーワード:
C反応性蛋白
,
CRP
,
インターロイキン6
,
IL-6
,
炎症
,
周期性発熱
,
不明熱
,
薬剤熱
Keyword:
C反応性蛋白
,
CRP
,
インターロイキン6
,
IL-6
,
炎症
,
周期性発熱
,
不明熱
,
薬剤熱
pp.652-656
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050652
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Point
◎「C反応性蛋白(CRP)正常がもたらす偽りの安心」に騙されないように注意する.
◎CRPはインターロイキン6(IL-6)の代理マーカーであり,IL-6を介さない炎症では上昇しない.
◎CRPの上昇には時間がかかり,評価時期が早すぎても遅すぎても正常にみえる.
◎どの部位の/どのような/どのタイミングの炎症を評価したいのかを考える.
◎病歴聴取と診察なしにCRPは評価できない.

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