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今月の特集1 やっぱり大事なCRP
感染症におけるCRP
Practical use of CRP in the treatment of infectious diseases
茂呂 寛
1
1新潟大学医歯学総合病院感染管理部
キーワード:
C反応性蛋白
,
CRP
,
自然免疫
,
炎症
,
急性期蛋白
Keyword:
C反応性蛋白
,
CRP
,
自然免疫
,
炎症
,
急性期蛋白
pp.946-951
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202453
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Point
●C反応性蛋白(CRP)は急性期蛋白の1つとして,感染症に対する自然免疫応答の過程でインターロイキン(IL)-6刺激によって肝臓で産生される.貪食作用や補体活性化を補助し,生体を感染症から保護する方向に作用する.
●CRPの血中濃度は産生刺激から48時間でピークに達し,半減期は19時間である.CRP増加の原因は感染症に限定されず,測定結果はさまざまな要因による修飾を受ける.
●血中濃度の経時的な推移は,宿主側の免疫応答を反映し,間接的に原因である感染症の病勢を示す.CRP単独で判断可能な場面は限られ,他の情報を組み合わせて用いることが望ましい.
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