研究
原理の異なるA群ロタウイルス抗原検出キットの比較検討
山上 隆也
1
,
大屋 とし子
1
,
大石 陽子
2
,
嶋村 博
2
Takaya YAMAGAMI
1
,
Toshiko OYA
1
,
Yoko OISHI
2
,
Hiroshi SHIMAMURA
2
1山梨県立中央病院検査部
2山梨県衛生公害研究所微生物部
1Department of Clinical Laboratory, Yamanashi Prefectural Chuo Hospital
2Department of Microbiology, Yamanashi Institute for Public Health
キーワード:
ロタウイルス
,
酵素抗体法
,
イムノクロマト法
,
逆受身赤血球疑集法
,
ラテックス凝集法
Keyword:
ロタウイルス
,
酵素抗体法
,
イムノクロマト法
,
逆受身赤血球疑集法
,
ラテックス凝集法
pp.1053-1055
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100971
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〔SUMMARY〕異なる免疫学的方法を原理とするロタウイルス抗原検出キット5種類(EIA法,ICA-1法,ICA-2法,RPHA法,LA法)について,基礎的性能ならびに臨床検体での相関性を検討した.検出感度はウイルス株によって若干異なったが,EIA法が最も高感度であり,LA法が最も低感度であった.臨床検体における5キットの一致率は90%と良好であったものの,LA法では非特異反応が3件認められた.検出数はICA-1法が最も多く,EIA法,ICA-2法,RPHA法は同数,LA法は最も少なかった.このように検出感度と検出件数とは若干異なる結果となった.これは,使用している抗体の種類が各キットで異なるためと思われた.
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