特集 造血器腫瘍
Ⅳ 検査の実際
7.移植―4)移植とウイルス
佐々木 治
1
,
阿部 正理
2
,
宮村 耕一
2
Osamu SASAKI
1
,
Shori ABE
2
,
Koichi MIYAMURA
2
1国立仙台病院内科
2東北大学医学部血液免疫学
pp.1461-1464
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905259
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はじめに
造血幹細胞移植後の患者は造血回復までの好中球低値,移植片対宿主病に対しての免疫抑制剤投与などにより易感染性の状態にあり,各種感染症をしばしば合併する.特にウイルス感染症は重篤となる症例も多く,移植成績に大きな影響を与えている.同様に,臓器移植でも免疫抑制剤の長期投与が不可欠で同様な問題がある.本稿では,造血幹細胞移植後のウイルス感染症について,診断および治療選択に重要な検査を中心に据えて述べてみる.
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