今月の主題 インフルエンザ―新しい知見
総説
インフルエンザ発症のメカニズム
土橋 佳子
1
,
永武 毅
2
Yoshiko TSUCHIHASHI
1
,
Tsuyoshi NAGATAKE
2
1国立療養所川棚病院呼吸器科
2長崎大学熱帯医学研究所感染予防治療分野
キーワード:
インフルエンザウイルス
,
ウイルス活性化プロテアーゼ
,
炎症性サイトカイン
,
フリーラジカル
Keyword:
インフルエンザウイルス
,
ウイルス活性化プロテアーゼ
,
炎症性サイトカイン
,
フリーラジカル
pp.139-144
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905034
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インフルエンザウイルスは表面にスパイク状のHA, NAを持つが,特にHAは病原性に深くかかわる.HA開裂活性化はウイルスの感染性獲得に必須である.内因性および外因性ウイルス活性化プロテアーゼはHA開裂活性化を促進して,その病原性を高める.
インフルエンザの発症(症状発現)には,ウイルス感染時に産生される炎症性サイトカインが関与しており,肺炎合併など重症化には,O2―,NO,ONOO―といったフリーラジカルが関与している.
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