今月の主題 インフルエンザ―新しい知見
総説
インフルエンザウイルスの構造と遺伝子
豊田 哲也
1
,
原 好勇
1
Tetsuya TOYODA
1
,
Koyu HARA
1
1久留米大学医学部ウイルス学講座
キーワード:
インフルエンザウイルス
,
転写・複製
,
RNA依存性RNAポリメラーゼ
Keyword:
インフルエンザウイルス
,
転写・複製
,
RNA依存性RNAポリメラーゼ
pp.133-138
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905033
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インフルエンザウイルスはA,B,C型に分類され,なかでもA型ウイルスはこれまでに4回の世界的大流行を起こしてきた.A型ウイルスは外被に病原性を決定するHAとNAの2つの糖蛋白質とイオンチャンネルM2を持ち,M1で裏打ちされた粒子中には8本の分節型マイナス鎖RNA遺伝子とNP, RNA依存性RNAポリメラーゼからなるRNPとNS2(NEP)を持つ.3つのサブユニットPB1, PB 2, PAからなるRNAポリメラーゼはウイルス遺伝子の転写・複製を行う.
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