連載 検査値の読み方
コリンエステラーゼとグレリン
水田 敏彦
1
1聖医会藤川病院内科
キーワード:
ブチリルコリンエステラーゼ
,
アシルグレリン
,
デスアシルグレリン
,
摂食調節
,
脂肪肝
Keyword:
ブチリルコリンエステラーゼ
,
アシルグレリン
,
デスアシルグレリン
,
摂食調節
,
脂肪肝
pp.421-425
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
血液検査による肝検査の一つに,血清コリンエステラーゼ(ChE)値がある.AST やALT などの逸脱酵素と異なりChE は分泌蛋白なので,その血中濃度の増減には酵素としての生理学的意義があるはずであるが,そのメカニズムについてはあまり注目されず,単なる肝臓の蛋白合成能の指標として使用されてきた.最近,ChE が摂食調整ペプチドであるグレリンの作用に影響を与える可能性が報告されたので,本稿ではその観点から血清ChE 値の意義について再考してみたい.
Copyright © 2020, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.