シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
TaqMan-ASA法
李 雪
1
,
成澤 邦明
1
Li xue
1
,
Kuniaki NARISAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科小児医学講座遺伝病学分野
キーワード:
一塩基置換
,
TaqManプローブ
,
ASPCR
,
5′ヌクレアーゼアッセイ
Keyword:
一塩基置換
,
TaqManプローブ
,
ASPCR
,
5′ヌクレアーゼアッセイ
pp.201-207
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904318
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はじめに
既知の一塩基置換の検出は遺伝病の遺伝子診断ばかりでなく,家族性腫瘍やcommon diseaseの危険因子の検査,さらには個人識別などの法医鑑定上でも極めて有用な手段となっている.これまでにも既知微小変異検出法としてASO法,PCR-RFLP法,アレル特異的PCR (ASPCR)法などがあるが,いずれもPCR後にハイブリダイゼイションや電気泳動が必要であり,自動化や技術の標準化が困難であった.
ここに紹介するTaqMan ASA法はASPCRとPCR産物量をリアルタイムで定量できるABI PRISM 7700 Sequence Detection System (PRISM 7700)とを組み合わせた方法で,PCR後の処理を全く必要としないことから自動化が可能な方法である.
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