扉
No Man Alone
古和田 正悦
1
1秋田大学脳神経外科
pp.1039
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436202080
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この「No Man Alone」という言葉はWilder Penfield教授の自叙伝の題名で,本誌の読者でしたらご存知の方も大勢いらっしゃることと思います.実は,この言葉を最も適切な日本語に訳される方がいらっしゃらないかと思い,あえて筆をとりました.Montreal Neurological Instituteに学ばれた方が少なからずおられることと思いますし,またPenfieldファンの方のお智恵も拝借できればと考えた次第です.
自叙伝の内容は以前に本誌の「先達余聞」(第9巻644頁,1981年)で,九大の北村勝俊教授が紹介しておられます.この言葉は自叙伝の中心的理念を表現したもので,「No man alone could do what to be done」ということであり,原著のなかに繰り返し出てきます.直訳すれば「事は独りで為しえない」とでもなるのでしょう.
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